商工まえばし
 1996 No.296号に掲載されました


本能と即興
男は一生をかけて一つの世界を自分のモノにすれば良い。しかし今井氏は三つの世界を、
バランスも崩さず多忙な日々を有意義にそして楽しそうに過ごしている。
そのうち二つの世界を尋ねた。
 ちっとも自慢気ではなく「個人のジャズ・コレクションは、なかなかこんなに沢山集められないかも知れない」と今井氏はいう。7,000枚以上のLPと約3,000枚のCDは部屋から隣のサンルーム
までにも溢れている。一枚毎に付いている通し番号は購入した順を表している。
あらゆるジャンルを聴いてきたが、女性ボーカルが圧倒的に多い。「だって色気がなきゃ、ジャズ
じゃないからなぁ」
 そしてまたお孫さんのいる今井氏は現役のラグビー選手。一年おきに外国遠征もしている。
前橋市ラグビー協会の会長を務めながら不惑の仲間と無我夢中に汗をかいている。
「ラグビーって本能的なスポーツだ」、すり傷恐怖症の私にもラグビーの魅力についてのこの男の
式が解けたかも。
 自分の本能に頼るラグビー+音符ではなく即興に頼るジャズ=今井氏。
男のの無秩序な城の中に秩序が見えるのは本能に頼ってきた本人に限るだろう。
しかしそれでも良いじゃないか。会社の役員でもある今井氏は少なくとも三つの世界をがっちりと自分のものにしている面白い男だ。
(文責 ポール・レクター)